平成27年度青年就農推進セミナーを開催しました

 

 持続可能な力強い農業を実現させるためには,若い新規就農者の定着化を図ることが必要です。そのため就農前の研修期間及び経営が不安定な就農直後の所得を確保する「青年就農給付金」制度が,平成24年4月から開始しました。
 これは国の制度で,就農前の研修段階の生活費として一定要件を満たす方を対象として,年間150万円を給付し支援しています。公益社団法人みやぎ農業振興公社は,宮城県青年農業者等育成センターの役割を担い,就農希望者が同制度を活用することにより研修に専念できるよう「準備型」の給付主体として支援しています。(※就農者初期の所得を支援する経営開始型は各市町村が給付主体です。)
 このことから,当公社では平成28年1月15日,県の農業を担う農業者の育成を目的に,宮城県農業・園芸総合研究所講堂を会場として,給付対象者や関係機関等約70名の参加による青年就農推進セミナーを開催しました。このセミナーは,今年で3回目の開催となり,今回は,県内の優良農業経営者の実践事例等を紹介しました。
 はじめに,仙台市若林区で平成26年1月に新規就農した大友裕貴氏から「脱サラ農業1年目の衝撃」と題して新規参入し経験した様々な課題や解決方法などを紹介していただきました。これは大友氏が4Hクラブ員として,第46回東北農村青年会議秋田大会の意見発表の部で優秀賞を受賞したものです。
 その後,村田町の農業経営者,佐藤民夫氏から,「農業技術の匠に学ぶ農業経営の様々な工夫」と題して技術確立に向けた独自の発想と試作の取組や,ブランド確立の重要性,新規就農を志す若者へアドバイスをいただきました。
 参加者は「折れない心,継続することの重要性」「自分で常に研究する姿勢」「失敗して覚えることの大切さ」などを得心できたようです。
 当公社では今後も青年就農給付金事業を推進するため,関係機関と連携を図りながら給付対象者を支援していきます。

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         会場の様子

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        講師:大友裕貴氏

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        講師:佐藤民夫氏

  

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担い手育成班 :佐藤
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