「地域農業の明日を考えるシンポジウム2016」を開催しました
去る、9月8日(木)、仙台市戦災復興記念館記念ホールを会場に当公社と宮城県担い手育成総合支援協議会主催、宮城県共催、東北農政局・河北新報社・NHK仙台放送局・東北放送・仙台放送・ミヤギテレビ・東日本放送・日本農業新聞・全国農業新聞の後援をいただき「地域農業の明日を考えるシンポジウム2016」を開催しました。
行政・農業関係団体・認定農業者・農業法人・集落営農組織リーダー等約150名の参加をいただき、「担い手への農地集積の加速化やTPP国内対策に対応する、今後目指すべき方向、具体的な課題」を明らかにしながら、「本県における担い手の経営力強化に関する到達目標の共有化」を関係者にて図りました。
具体的には、県内3地区における取組事例の報告と宮城県から人・農地プランの情報提供、全体交流を経て東北大学大学院農学研究科伊藤教授による総括と課題提起をいただき、最後に「申し合わせ事項」につき公社より提案させていただき、満場一致による賛同のもと採択をいただき閉会しました。
当日は台風13号の接近もあり、参加者や県内各地における影響等も心配されたところでした。
開催内容は以下のとおりです。
記
1 シンポジウム名
「地域農業の明日を考えるシンポジウム2016」
2 開催日時
平成28年9月8日(木)13:00~
3 開催場所
仙台市青葉区
仙台市戦災復興記念館記念ホール(電話022-263-6931)
4 内容等
(1)事例報告と提言・提案
~「農地集積と担い手の経営力向上に関して」~
事例報告①:あぶくま川水系角田地区土地改良区
賦課徴収課長 斎 藤 啓 二 氏
事例報告②:大郷町農政商工課
課長補佐 内 海 郁 雄 氏
事例報告③:大崎市鳴子総合支所地域振興課
主査 遠 藤 朋 枝 氏
(2)情報提供
「人・農地プランについて」
宮城県農業振興課
(3)総括と課題提起
~「担い手の経営力強化による地域農業の持続的発展に向けて」~
東北大学大学院農学研究科教授 伊 藤 房 雄 氏
(4)申し合わせ(案)の採択
【事例報告】
事例報告①:あぶくま川水系角田地区土地改良区
賦課徴収課長 斎 藤 啓 二 氏
ほ場整備事業を契機とした農地保有合理化事業(一括利用権設定(村ぐるみ管理型手法))を活用した角田市枝野地区の取組と、今後、契約期間満了後を見据えた農地中間管理事業への移行の課題についての報告をいただきました。
事例報告②:大郷町農政商工課
課長補佐 内 海 郁 雄 氏
市町村が主体となり、関係機関との連携による推進事例であり、公社としても担当者及び地域コーディネーターの活動成果であり、人・農地プラン等の実践事例の報告をいただきました。
事例報告③:大崎市鳴子総合支所地域振興課
主査 遠 藤 朋 枝 氏
農業従事者の高齢化・大幅な減少、条件不利地等の中山間地域における「家族で続けられない農業を地域と続ける農業に」(3戸から始める)と提唱する新しいカタチの実践事例の報告をいただきました。
【総括・課題提起】
伊藤先生より『担い手の経営力強化による地域農業の発展に向けて』と題して、総括・課題提起をいただき、地域づくりには不可欠なプレーヤー(バカ者・キレ者・ヨソ者・総合プロデューサー)の体制整備が必要であり、地域農業の発展には、高収益農家や生きがい優先農家など地域の多様な担い手が、各々の経営目標を実現して持続性の高い農業の展開が重要であると総括いただきました。
シンポジウムの資料は下記からダウンロードしてご覧いただけます。(PDFファイル)
地域農業の明日を考えるシンポジウム2016資料(H28.9.8)
地域の人と農地の問題を解決しませんか
地域農業の明日を考えるシンポジウム2016 申し合わせ
開 会
主催者挨拶:髙橋理事長
共催者挨拶:後藤県部長
来賓祝辞:折原農政局部長
事例報告1:斎藤課長
事例報告2:内海補佐
事例報告3:遠藤主査
情報提供:高嶋技術主査
全体交流
総括・課題提起:伊藤教授
申し合わせ提案:佐藤常務理事
シンポジウム全体風景