「明日の農業を考えるシンポジウム2019」を開催しました

 

~地域の未来を描こう 人・農地プランを活かした地域農業の展開~

 
 去る8月28日(水),「TKPガーデンシティ仙台」を会場に当公社と宮城県担い手育成総合支援協議会主催,宮城県共催,東北農政局の後援をいただき,「地域農業の明日を考えるシンポジウム2019」を開催しました。
 行政・農業関係団体・認定農業者・農業法人・集落営農組織リーダー等をはじめ,約150名の方に御参加をいただきました。
 具体的には,東北大学大学院農学研究科の伊藤教授の基調講演や仙南2地区の事例紹介・報告,県からは「人・農地プラン」の情報提供があり,最後のパネル討議では,参加者の方から数多くの御質問をいただき,有意義な討議の場を設けることができました。

 開催内容の詳細は以下のとおりです。


1 シンポジウム名
「地域農業の明日を考えるシンポジウム2019」
 ~地域の未来を描こう 人・農地プランを活かした地域農業の展開~
2 開催日時
  令和元年8月28日(水)13:30~
3 開催場所
  仙台市青葉区 TKPガーデンシティ仙台21階
 
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4 内容等
(1)基調講演
 『「人・農地プラン」を活かした地域農業の展開 』
      東北大学大学院農学研究科教授 農学博士 伊 藤 房 雄 氏
 【基調講演】

・地域にある労働力や農業機械・農業施設がどれくらいあるか,これから5年後,10年後どのように変わっていくのかを量的に把握しているかが大切である。

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・中間管理機構が着実に動いているが,思った速度で実績が形に出てきていない。
・スマート農業などの技術革新が,これからの地域農業を考える上で大切である。
・温暖化が北上。大事なのは標高差農業。標高差を利用した中山間の農業をどんな風に組み立てて活かすのかも「人・農地プラン」には重要。
・新しい技術がわかったらそれに合わせるような区画拡大や集積・集約をし,コストを下げられるようにする。それに見合うような器 や土俵(農地)が必要。
・中山間地域は鳥獣対策や担い手不足,不整形な地形など問題は多くある。基盤整備をある程度行い,既存の機械が入れるような整備を行うようにすべき。
・農地所有者と耕作者が自分の課題を認識しなければならないし,責任を果たさなければならない。
・経営規模に合わせた農業経営であり,自分たちにとっても相手にとっても一番収益が高まるような,適正な面的集積が必要である。

 
 
(2)事例紹介
 『角田市西根地区における農地の集積・農地集約化の取り組み』
              角田市 西根地区担い手農家協議会 会長 遠 藤 裕 一 氏
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 【事例紹介】

・基盤整備の条件が「機構を通しての農地の集約化」であったことから,検討会の中でも集約化に向けた具体的な話がでるようになった。
・具体的に計画図に耕作地を色別に落とし込むことによって耕作状況を把握し,分散していた水田を集約することができた。
・後継者問題は引き続き今後の課題ではあるが,中間管理事業の活用も含めて生産基盤の整備を進めていくことが必要である。

 
 
 
(3)事例報告
 『中山間地域での機構関連農地整備事業(七ケ宿西部地区)』
               七ヶ宿町 (株)ゆのはら農産 代表取締役 山 田 益 広 氏
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 【事例報告】

・機構関連農地整備事業であったため,受益者負担がなく,非常に助かった。
・地域の農業者も高齢化し,農業から離れていく状況を見て農業を始めることを決意した。
・ほ場整備事業を活用するにあたり,利用権設定契約している土地をいったん解除し,機構との賃貸借契約をしてもらい,ほ場整備後に当社へ貸付してもらう形となっている。

 
 
 
(4)情報提供
 『「人・農地プラン」実質化の進捗状況』
               宮城県農政部農業振興課経営構造対策班 技術補佐(班長) 横 田 善 尚 氏
 
*県内の状況を説明。

・今年の9月末までに各市町村で工程表を作成し,公表。プランは作成するだけではなく,実行していくことが大切である。
・塩竈市と女川町を除いた33市町村の185地区でプラン作成済み。
・現在,県では各市町村で見極めた実質化状況について取りまとめている状況である。

 
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(5)パネル討議
 ①テーマ:『「人・農地プラン」と農地中間管理事業の活用方策』
 ②コーディネーター:東北大学大学院農学研究科教授 農学博士 伊 藤 房 雄 氏
  パネリスト:角田市 西根地区担い手農家協議会 会長 遠 藤 裕 一 氏
        七ヶ宿町 (株)ゆのはら農産 代表取締役 山 田 益 広 氏
 
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シンポジウムの資料は下記からダウンロードして御覧頂けます。(PDFファイル)
 
基調講演「人農地プラン」を活かした地域農業の展開
      東北大学大学院農学研究科教授 農学博士 伊藤 房雄 氏
 
事例紹介 角田西根地区における農地の集積・集約化の取り組み
      角田市 西根地区担い手家族協議会 会長 遠藤 裕一 氏
 
事例紹介 中山間地域での機構関連農地整備事業(七ヶ宿西部地区)
      七ヶ宿町 (株)ゆのはら農産 代表取締役 山田 益弘 氏
 
参加者アンケート結果
 
参加者アンケート結果(意見抜粋)
 
お問い合わせ先

担い手育成部農地集積班まで
TEL:022-275-9192