先輩就農者の声

農業は喜びがいっぱい

石巻北上

施設園芸

雇用就農

<プロフィール>
岡山 博成(おかやま ひろなり)さん
出身:神奈川県
就農年月:2015年4月

大学卒業と同時に(株)デ・リーフデ北上に就職。大学時代の専攻とは異なる,トマト栽培に取組む。環境制御技術向上と収量確保のため,日々データを見ながら,全国のグロワーとの情報交換を欠かさない。

農業は
「飽きのこない」仕事!

岡山さんは,東日本大震災で被災した石巻市北上地区にある(株)デ・リーフデ北上で,生産事業部のトマト農場長として,従業員20名を束ねています。

神奈川県出身の岡山さんは,大学の同級生だった奥さんの出身地である石巻市北上に,新たに高軒高ハウス※1による施設栽培が始まると聞き,平成27年(株)デ・リーフデ北上に就職しました。

当初から,農業をしようと思ったわけではなく,就職先がたまたま,最先端の施設園芸(トマト,パプリカの栽培)を行う会社だったそうです。

オランダへの視察研修や県内トマト栽培法人で数ヶ月間研修を受けた後,自社での栽培がスタート。最初の2年間は,ベテランのグロワー※2の指導がありましたが,その後は岡山さんが中心となり,栽培管理を行ってきました。病害虫の発生や人手不足により残業が続く大変な時期も多かったものの,チームみんなで課題を解決し,現在では,国内屈指の収量を上げるグロワーとなっています。

会社は,残業はほぼなく,週休1.5日(土日いずれか半休)があるため,家族との時間をしっかり取れるそうです。これは,高い収量を維持しながら,最低限の人数で栽培管理・出荷調整を行う方法をチームで考え,働き方を工夫してきた成果だと感じています。
岡山さん曰く,農業は,毎年様々な課題に直面するが,解決に向かってチーム一丸となり取り組むので、「飽きのこない」仕事だと言い切ります。
そこに,たくさんの喜びがあると実感しているそうです。

※1  柱高を最大6.0ⅿまで可能とした設計構造で、広い栽培空間を確保し、作物を上部に伸ばす高収量のハイワイヤー栽培を可能にする
※2  グロワー:栽培技術を修得した人材