研修 ~農業技術・経営ノウハウを習得する~

本格的な農業研修を受けましょう

農業体験(インターンシップ等を)通して,農業を生業にと決意が強く固まった方は長期の研修を受ける準備を整えましょう。
自分が目標とする農業技術・経営ノウハウを習得する手段として,研修があります。主な研修として,

❶ 研修教育施設で研修する
❷ 農業法人等に就職して技術を磨く
❸ 先進農家で研修する
❹ 認証研修機関で研修する

の4つの方法があります。

①研修教育施設で研修する

県内には,基礎から応用まで体系的・総合的に実践的な知識が技術を学ぶことができる『宮城県農業大学校』があります。全国的にも農業大学校・民間の研修教育施設があり,各エリアの特性に合わせた農業を学ぶことができます。

宮城県農業大学校(名取教場,古川教場,岩出山教場)

農業経営者・農村地域の指導者を養成する2年制の学校です。高校卒業後に入校する生徒が多いですが,社会人経験者も入校できます。
※宮城県農業大学校は新規就農者育成総合対策(就農準備資金)の認定研修機関です。

【学部】
水田経営,園芸,畜産,アグリビジネス
【募集人数】
55名(各学部15名,アグリビジネスのみ10名)
【授 業 料】
118,800円/年(※別途入学金,教材費等の経費が伴います)
※新規入校は,年度毎に受付となっています。募集時期や試験内容等については宮城県農業大学校HPにてご確認ください。
宮城県農業大学校 https://www.pref.miyagi.jp/site/noudai/

ニューファーマーズ・カレッジ(名取市)

宮城県農業大学校が運営している社会人向けの研修機関です。
ニューファーマーズ・カレッジでは,主に野菜栽培について学ぶことができ,目的別に3つのコースを設定しています。
※ニューファーマーズ・カレッジは,新規就農者育成総合対策(就農準備資金)の認定研修機関です。(『農業マスタークラス』のみ対象。)

【チャレンジコース】(主に土曜開催全10回コース
農業初心者で農業の基礎を学びたい,働きながら農業を学びたい方等が対象としています。全10回の授業を4月~年内に月1~2回程度実施し,基礎的内容の座学及び栽培実習を行います。
【農学応用講座聴講コース】(主に平日開催全12回コース
ある程度農業経験がある方,平日に時間が取れる方等対象としています。農業マスタークラスが受講する農学応用講座を聴講できるコースです。
園芸作物(野菜・花き・果樹)や病害虫防除,土壌肥料に関する専門的な知識習得を目指します。
※栽培実習はありません
【農業マスタークラス】(期間は1年間全30回コース+α
本格的に独立自営就農を目指す方を対象とするコースです。主に野菜に関する高度な知識や技術の修得と,販売や農業機械操作まで農業経営全般について研修します。全30回授業のほか,パイプハウスと露地ほ場を,責任を持って管理し,模擬的な農業経営を行い,実践力を身につけます。マスタークラスは栽培管理のため,講座日以外でも来校する必要があります。
※チャレンジコースとの同時受講可能。

②農業法人等に就職して技術を磨く

農業法人等での実践的研修を通じて,技術や経営ノウハウを学ぶのも手段の1つです。
独立就農希望者にとっては,就農希望地で研修を行うことで,地域の人との信頼関係を育むことができ,円滑な就農へ向けた助走期間にもなります。「独立就農を目指す人も雇ってもらえるの?」と思うかもしれませんが,農業に前向きに取り組む人であれば,受け入れてくれる法人もあります。事前に自分の希望を先方に伝え,良い関係を築きましょう。

③先進農家で研修する

県内には,研修生を受け入れている先進農家(指導的立場のある農業者)がいます。研修内容は地域や品目によって様々です。希望する地域・品目を明確にし,管轄する県農業改良普及センター・市町村等の窓口へ相談しましょう。

④認定研修機関で研修する

宮城県で認められた研修機関で,1~2年間の研修を行い,新規就農を目指します。また,研修期間中の生活費の一部を支援する新規就農者育成総合対策(就農準備資金)を活用し,研修することも可能です。ただし,制度活用には要件がありますので,事前に確認が必要となります。